SOMPO Light Vortex株式会社(代表取締役会長CEO:楢﨑 浩一)と株式会社Ginco(代表取締役:森川 夢佑斗、以下「Ginco」)は、脱炭素社会の実現に向け、保険事業を通じた新たな事業機会の追求およびデジタル技術による環境価値()への経済的なインセンティブ付与を目的とした、カーボンクレジットのWeb3基盤とDAO型のガバナンスモデルを導入した実証実験を、国内の上場企業として初めて実施します。パブリックブロックチェーン上でDAOを活用しカーボンクレジットの創出と流通・取引を検証することにより、オープンな「ReFi(Regenerative Finance;再生金融)」(*)の実現を目指す、先進的な取り組みとなります。(*)省エネ機器の導入や森林経営といった活動から得られる「CO2含めた温室効果ガスを排出しない(吸収する)」といった付加価値のこと(**)ブロックチェーンの仕組みを利用することにより、Web3上の金融取引が地球環境などの再生に繋がる仕組みのこと1.背景・目的 2050年までのネットゼロ実現に向けて、SOMPOグループでは、長年の保険事業や環境問題への取組みを通して培ったノウハウやパートナーシップを活かし、経済・社会・環境が調和したグリーンな社会づくりへの貢献を目指して様々な取組みを推進しています。 ネットゼロやCO2削減目標の達成のため、世界的に様々な取り組みが必要であり、それを活発化させるためのインセンティブ設計としてカーボンクレジットが注目されています。その一方で、日本国内のカーボンクレジットの創出および流通の活性化に向けては、取引の透明性や、手続きの簡便性が課題となっており、解決策としてデジタル化による利便性の向上が求められています。こうした背景を踏まえ、ネットゼロを含む脱炭素社会の実現に向けた課題解決と、デジタル技術としてWeb3の実践的知見を蓄積することを目的に、Web3技術を用いたカーボンクレジットの創出と流通基盤の構築に関する実証実験を実施します。2.実証実験の概要【実施期間】2023年6月〜9月末【概要】当実証実験は、カーボンクレジットの創出と流通・取引に不可欠な透明性と永続性を担保するため、パブリックブロックチェーンを活用して実施します。また、カーボンクレジットを発行する際の炭素削減証明書や、カーボンクレジット購入とオフセット処理の実施証明書として、Ethereum(イーサリアム)ブロックチェーン上でNFT(非代替性トークン)を発行します。さらに、各種証明プロセスにおける透明性と分散性を担保するため、DAO型のガバナンスモデルの実現可能性を検証します。当実証実験は、金融機関向けのソリューションや仮想通貨交換所のインフラ基盤提供に実績のあるGincoと共同で実施します。また、外部の協力パートナーとして、スマートグリーンエネルギー株式会社(代表取締役社長:渥美 謙介)が趣旨にご賛同いただき、クレジットを算出するためのデータ提供に関する協力に向けて協議中です。3.今後について当実証検証を通じて、環境価値を生み出す企業と環境課題の解決に取り組む企業との結びつきを生み出し、そこから生まれる環境価値の循環によって、様々な環境課題の解決や脱炭素社会の実現が促進されていくことを目指します。SOMPOグループは、引き続きお客さまへの価値還元と地球環境保護に貢献してまいります。【株式会社Ginco 会社概要】Gincoは、「経済のめぐりを変えていく」をビジョンに掲げ、ブロックチェーン技術を活用し、企業のWeb3事業を支援するWeb3 Development Companyです。より早く、より安全に、より高い費用対効果でブロックチェーンを活用し、Web3化をはじめとする新規サービスの創出や既存サービスの価値向上に取り組めるインフラおよびエンタープライズサービスと、個人が安心安全に暗号資産等のデジタルアセットを利用できるウォレットを展開しております。会社名株式会社Ginco所在地〒104−0032 東京都中央区八丁堀三丁目27-4代表者代表取締役 森川 夢佑斗設立日2017年12月21日事業内容クラウド型ブロックチェーンインフラおよび、同インフラを利用した各種エンタープライズサービスの開発・運営・提供企業URLhttps://ginco.co.jp/以上