SOMPO Light Vortex株式会社(代表取締役会長CEO:楢﨑 浩一、以下「ライトボルテックス」)と帝人ファーマ株式会社(代表取締役社長:種田 正樹、以下「帝人ファーマ」)はこのたび、ライトボルテックスが展開する診療支援キット「TytoCare(タイトケア)」についての販売提携契約を締結しました。今後、両社は協力し、帝人ファーマが展開する多職種連携システム「バイタルリンク」の利用者へ「TytoCare」の普及を図り、より充実した地域医療体制構築の支援を目指します。1.背景・目的 現在、日本の 65 歳以上の人口は 3,500 万人を超え、団塊の世代が 75 歳以上となる2025年以降には、国民の医療や介護の需要がさらに増加すると見込まれています。これに対し、政府は高齢者が住み慣れた地域で住まい・医療・介護・予防・生活支援などのサービスを一体的に受けられる、地域の包括的な支援・サービス体制である「地域包括ケアシステム」の構築を推進しています。 一方で、地域における医療・介護の関係機関が連携して、包括的かつ継続的な在宅医療・介護の提供を行う上では、医師や看護師の偏在や、医療資源の不足などの問題点があり、その解決法の一つとして、急速に進展している情報通信技術の活用などが期待されています。 ライトボルテックスは、介護事業を手掛けるSOMPOグループにおいて、デジタルを活用した新たな顧客価値体験の創出を目指しており、2023年10月より診療支援キット「TytoCare」を展開しています。 また、帝人ファーマは、医薬品および在宅医療機器の事業基盤を活かしながら、多職種連携システム「バイタルリンク」の販売や、訪問看護ステーションの運営など、地域包括ケア関連事業を広く展開しています。 このたび両社は、遠隔での診療の質の向上や、医療・介護間の患者データの連携などをデジタル技術でサポートすることにより、地域包括ケアシステム構築の推進を支援するため、診療支援キット「TytoCare」の販売提携契約を締結しました。2.提携の概要 「TytoCare」はビデオ通話型のオンライン診療機能に加え、患者の聴診音・咽頭画像・鼓膜画像などの取得・共有機能が一体となった機器です。遠隔にいる医師が、患者側が操作する「TytoCare」を通じて、聴診音を聞いたり、咽頭や鼓膜の状態を確認したりすることが可能です。海外では30カ国以上で展開されています。 「バイタルリンク」は、患者さんに関わる医師、看護師、薬剤師、介護従事者など、医療従事者間で患者さんの血圧や体温などのバイタル情報をリアルタイムに共有することができる多職種連携システムです。2015 年の販売開始以降、現在までに全国で 3 万施設に導入されています。 今後、両社は「バイタルリンク」の販売網を活用し、「TytoCare」の普及拡大を行います。 帝人ファーマは「バイタルリンク」を利用する医療従事者などに対して「TytoCare」に関する情報提供を行いながら利用ニーズを深耕し、導入意向のある医療従事者をライトボルテックスに紹介するとともに、必要に応じて導入時に必要な設定作業をサポートします。 ライトボルテックスはすべての契約に関する業務を実施します。さらに、「TytoCare」のシステムと「バイタルリンク」との連携システムの開発によるユーザーへの提供価値向上を目指していきます。3.今後について ライトボルテックスと帝人ファーマは、「TytoCare」と「バイタルリンク」の国内における展開を通じ、すべての人が住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう地域包括ケアシステムの推進を支援していきます。 また、両社が連携することにより、それぞれが持つサービスの価値を向上させることならびに関連サービスの検討を進めることで、医療・介護に関連する課題解決へ貢献していきます。<本件のお問い合わせ先> SOMPO Light Vortex株式会社 事業統括部E-mail : sompo_telehealth.team@group.lightvortex.com帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部TEL:03-3506-4055以上