SOMPO Light Vortex株式会社(代表取締役会長CEO 楢﨑 浩一、以下「ライトボルテックス」)は、相模原市が実施する「車両を用いた訪問型オンライン診療」実証事業で使用する機器の一つとして診療支援キット「TytoCare」(タイトケア)が採用されたことをお知らせします。本実証事業は、2024年6月10日より相模原市の中山間地域にある市所管の診療所で開始され、在宅医療の充実や医師の負担軽減を目指しています。1.背景・目的 相模原市は神奈川県の北西部に位置し、広大な市域の中には中山間地域も含まれます。この地域では、人口減少や高齢化の進行等により、通院が困難な人の増加や、医師・看護師の安定的な確保が難しいことなど、医療に係る様々な課題や、将来の懸念が生じています。 ライトボルテックスはデジタルを活用し、新たな医療体験を患者や医療従事者の方々へ提供し、医師や看護師の偏在、医療資源の不足とそれによる住民の受療機会の減少や格差の問題解決に挑戦しています。 このたび、相模原市中山間地域における課題や、将来の懸念の解決に向けた取組の一つとして行う「車両を用いた訪問型オンライン診療」の実証事業で使用する機器の一つとして、「TytoCare」が使用されます。2.実証事業の概要 本実証事業は、6月から7月にかけて中山間地域の住民約50名を対象に実施予定です。看護師等が車両で情報通信機器を持って患者宅を訪問し、看護師のサポートの下、診療所にいる医師とオンラインで繋ぎ診療を行います。 この時、患者の状態に応じてライトボルテックスが提供する診療支援キット「TytoCare」を利用し、患者の心音・肺音を医師が確認します。 「TytoCare」はビデオ通話型のオンライン診療機能に加え、患者の聴診音・咽頭画像・鼓膜画像などの取得・共有機能が一体となった機器です。遠隔にいる医師が、患者側が操作する「TytoCare」を通じて、聴診音を聞いたり、咽頭や鼓膜の状態を確認したりすることが可能です。海外では30カ国以上で展開されています。 本実証事業を通じて運用方法等の検証を行い、地域にあった訪問型オンライン診療の実施方法を検討します。相模原市はこの事業を中山間地域のおける在宅医療の充実や、患者・医師の負担軽減の一助とすることを目的としています。<図1>診療支援キット「TytoCare」<図2>利用イメージ3.住民向けオンライン診療体験会の開催 6月8日に、相模湖公民館にて住民向けオンライン診療体験会が開催されました。 この体験会では、訪問型オンライン診療の利便性を、住民のみなさまに直接体験していただきました。昨年度に開催したオンライン診療体験会においても、自宅に移動診療車が訪問し、看護師のサポートのもと、車内でオンライン診療を受けられるというのを想定したものでしたが、自宅付近の道路が狭く、車両を停めるスペースが確保できないこともあるのではなどの声が住民から上がりました。今年度の本実証事業では、使用する車両を小型化したほか、車内での診療が難しい場合には、患者宅内に「TytoCare」を持ち込んで診療を行うことも想定しています。4.診療支援キット「TytoCare」の特長と利便性 「TytoCare」は、患者の聴診音、体温、咽頭画像、鼓膜画像、皮膚画像などを取得・共有できる診療支援キットです。ビデオ通話型のオンライン診療機能を備え、医師は遠隔地でもこれらのデータに基づいて診察を行うことができます。国内外で幅広く活用されており、さまざまな場面で高い評価を受けています。 小型で持ち運びが容易な「TytoCare」を利用することで、診察を家庭内で実施することが可能となります。このため、より多くの方が自宅で楽に診療を受けられる環境を実現します。販売名TytoCare診療支援キット医療機器認証番号305AIBZX00014000一般的名称電子聴診器、皮膚赤外線体温計、耳照明器、舌圧子クラス分類管理医療機器(クラスⅡ)製造販売業者株式会社アルム外国製造業者TytoCare Ltd. (イスラエル)5.今後の展望 ライトボルテックスは、地域医療とテレヘルスを繋げ、子どもからお年寄りまでが時間や場所にとらわれず、格差のない高品質な医療サービスを享受できる社会の実現を目指しています。今後も多くの自治体と連携し、地域の健康促進や地方創生を支援していきます。<本件のお問い合わせ先>SOMPO Light Vortex株式会社 事業統括部E-mail : sompo_telehealth.team@group.lightvortex.com以上