SOMPO Light Vortex株式会社(代表取締役会長CEO 楢﨑 浩一、以下「ライトボルテックス」)は、東京慈恵会医科大学(以下、「慈恵大学」)と共同で、「TytoCareを用いた医療的ケア児への遠隔医療の有用性と精度の調査」に関する共同研究契約を2024年6月10日に締結し、7月から調査を開始します。1. 背景と目的 医療的ケア児(者)は、診療を含む様々な医療的サポートを必要としており、その病態が変化しやすいため、頻繁な医療機関受診が必要となることが多くあります。これにより、ケアを行う家族には経済的・身体的・精神的負担が発生します。近年、インターネットを利用した遠隔医療診療が普及し、医療費の削減や患者・医療者双方の満足度向上が報告されていますが、医療的ケア児に対する具体的な報告はまだ多くありません。今回の研究では、ライトボルテックスが提供する診療支援キット「TytoCare」を用いて医療的ケア児への遠隔診療の有用性と正確性を確認することを目的としています。2. 本調査の概要 本調査は、医療的ケア児を持つご家庭に「TytoCare」を一台ずつ貸与し、参加者の親が主治医に対して6ヶ月間毎日、電子聴診器などを用いてデータを送信するものです。これにより、主治医は定期的に医療的ケア児の状態をモニタリングし、適切なタイミングでの受診等を行うことにより医療の質の向上を図ります。また、医療的ケア児を介護する家族の生活の質(QOL:Quality Of Life)の向上にもつながる可能性があります。 慈恵大学ではプロトコールの作成IC取得およびデータ収集と管理、病態の検討と症例への対応、解析および論文執筆を行い、ライトボルテックスは企画支援、研究計画書作成に必要な参考データの提供、「TytoCare」の貸与と利用サポートを行います。3. TytoCareの特長と利便性 「TytoCare」は、患者の聴診音、体温、咽頭画像、鼓膜画像、皮膚画像などを取得・共有できる診療支援キットです。ビデオ通話型のオンライン診療機能を備え、医師は遠隔地でもこれらのデータに基づいて診察を行うことができます。国内外で幅広く活用されており、さまざまな場面で高い評価を受けています。販売名TytoCare診療支援キット医療機器認証番号305AIBZX00014000一般的名称電子聴診器、皮膚赤外線体温計、耳照明器、舌圧子クラス分類管理医療機器(クラスⅡ)製造販売業者株式会社アルム外国製造業者TytoCare Ltd. (イスラエル)<図1>TytoCare<図2>利用イメージ4. 今後の展望 本調査を経てライトボルテックスは、不安や身体的・経済的な負担を抱えながら在宅療養をされているみなさまが、テレヘルスと対面診療の協調によって少しでも安心して快い生活が送れる仕組みの構築を目指します。今後も多くの大学や病院と連携し、医療的ケア児など在宅医療を受けている方々や医療従事者のみなさまの支援を拡充していきます。<本件のお問い合わせ先>SOMPO Light Vortex株式会社 事業統括部E-mail : sompo_telehealth.team@group.lightvortex.com以上