SOMPO Light Vortex株式会社(代表取締役社長CEO/CBDO:宮 淳、以下「ライトボルテックス」)は、自治医科大学小児科(栃木県下野市、学長:永井 良三、以下、「自治医科大学」)と共同で、TytoCareを用いた「病児保育における養育者の負担軽減の取り組み」に関する研究を2024年9月に開始しました。1.背景と目的 病児保育は、子どもの急な病気の時や回復期に親が安心して働けるようにするための重要なサービスです。一方で、病児保育を利用するためには事前に医師の診断が必要であり、医療機関までの移動の負担や受診までの手続き、待ち時間が養育者にとって大きな負担となっています。 本研究では、自治医科大学で実施する研究において、自治医科大学の学内保育ルーム「あいりす」に診療支援キット「TytoCare」を導入します。「あいりす」でTytoCareを用いた遠隔診療を受け、その診断結果をもとに医師が病児保育の利用を判断します。これにより、養育者は直接病院に行く負担なく、子どもを病児保育に預けて安心して出勤できるようになります。この取組みによって、これまでの病児保育利用に対する課題が取り除かれ、大きな社会的影響が期待されます。2.研究の概要 この研究は「TytoCare」を用いた遠隔診療と従来の通院診療の2つの方法を比較し、病児保育にかかる養育者の負担軽減効果を検証します。具体的には、遠隔診療を利用することで病児保育の利用開始までの時間がどれだけ短縮されるかを評価します。また、養育者がより早く仕事を開始することができるか検証します。必要なデータは保育ルーム「あいりす」の登録情報と保育記録から取得し、科学的に解析する予定です。3.TytoCareの特長と利便性 「TytoCare」は、患者の聴診音、体温、咽頭画像、鼓膜画像、皮膚画像などを取得・共有できる診療支援キットです。ビデオ通話型のオンライン診療機能を備え、医師は遠隔地でもこれらのデータに基づいて診察を行うことができます。これにより、医師は遠くにいても診察が可能で、養育者と子どもの負担を大幅に軽減することが期待されます。販売名TytoCare診療支援キット医療機器認証番号305AIBZX00014000一般的名称電子聴診器、皮膚赤外線体温計、耳照明器、舌圧子クラス分類管理医療機器(クラスⅡ)製造販売業者株式会社アルム外国製造業者TytoCare Ltd. (イスラエル)<図1>TytoCare<図2>利用イメージ4.今後の展望 この研究を通じて、ライトボルテックスは病児保育の利便性を大幅に向上させ、親のワークライフバランスの改善を目指します。特に、子育てをしている従業員を抱える企業にとっては、大きな支援となることが期待されます。従業員が病児保育を利用し、安心して仕事に従事できる環境を整えることで、企業の生産性や従業員満足度の向上にも寄与します。 今後も多くの医療機関と連携しながら、遠隔診療技術を活用した取り組みを拡充し、働く親とその家族、そしてそれを支える企業を全面的にサポートしていきます。<本件のお問い合わせ先>SOMPO Light Vortex株式会社 事業統括部E-mail : sompo_telehealth.team@group.lightvortex.com以上